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 河口の質問に、本栖は仏像のような慈悲深い笑みを浮かべた。 「たった一人しかいない家族だ」  清々しい様子でそういう本栖に河口は混乱した。そして、自分にペンを投げつけたにも関わらず、本栖本人が西彩子に取り込まれている可能性も考慮しなければいけないと思った。
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