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「成る程、そう言う解釈もあるな・・・」
私が冷静に手を差し出して肉を受けとるので
三宅は更に手を差し出し返した
「ああ、金ね、後でな早苗が払う」
と言うと
「お金何て、どうでも良い!探しなさい!」
と三宅が切れた
私は笑顔になってしまった。
「分かったよ、怒るなよ、恐いなぁ~
やっぱ、お前警察官だな恐いよ~」
と寝室に行ってクローゼットを見てみた
「だから、そんな所を見ても・・・
ああ、そうか
どんな物を持っていったかですよね
えっ?!空っぽ!」
私はちょっとだけ不安に成った
そして、タンスの引き出しを開けてみた
下着も洋服も何も無かった
私は考え込んでしまった
「やるなぁ~、今回は手が込んでいる」
と私が言うと
「手が込んでるじゃ無くて~!
俺の言った通りじゃ無いんですか?!
早く行きそうな所を探さなきゃ!」
「そうだな・・・・」
私は彼女の商売道具
占いのカードとかを見てみた
確かに無いバッグごと無い
成る程な、困ったな、どうしたものか?
そこで私はフッと思い当たり笑顔に成った
「な、何、笑ってんです?」
三宅が言うので
私は私のプロファイリングを披露しだした
「三宅、まずだこれだけの荷物
一体何時間で持っていける?
つまりバッグや段ボールに入れたとしてだ」
「えっ?そりゃ引っ越し業者でも雇えば
直ぐでしょ」
「そうだな、引っ越し業者を雇えばな
だが、私は多分早苗は自分だけで
荷物を詰めたと思うそして、私の家には
旅行鞄やボストンバックの類いが無い
まあ、風呂敷に詰めたとも考えられるがな」
「風呂敷ですか、プッ!似合いすぎてる」
そう言うとガタンと小さな音が聞こえた
私は無視をして
「つまりだ、荷物はまだ家にある
何故なら、どういう訳か
すき焼きの用意がされていながら
肉だけが無かった」
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