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一際大きい炎の矢を放つサリア。
「何故変わってしまったんだ、姉さん!?」
光りの矢を放ち、サリアの矢を相殺するミカエラ。
「ふふふ、お前が私のことを、今までよく見ていなかっただけのことだ。お前こそ、普段の冷静さはどうした?」
「くっ…、姉…さん…!!」
ミカエラを睨んだまま、さらに強く弓を握り、歯を食いしばるサリア。
一方。
「やあっ!!」
アストロンがリトル・ペガサスの突進を舞うようにかわし、短剣で何度も斬りつけ、ようやく一体がダメージをうけたようによろめいた。
ジュライもモルガナも、何度も繰り返されるリトル・ペガサスの激しい突進攻撃をかわしながら、攻撃を浴びせる。
「はあああっ!!」
モルガナが真正面から突進してきたリトル・ペガサスに緑の炎を浴びせると、それは一瞬だが膝をついた。
戦いながらも、その様子を見たジュライが気づいた。
「(そうか、簡単なことだ。強くなったとはいえ、攻撃方法は以前とほぼ変わらない、回避は見きれる。強度はましているが、くりかえし攻撃を加えれば、ダメージを与えられる!)モルガナ! アストロン!」
モルガナとアストロンに攻撃手段を伝えるために、二人の名を叫ぶジュライ。
「ジュライ君!」
「!?」
振り向かずとも、ジュライの声に反応する二人。
ジュライは再び突進してきた二体のリトル・ペガサスの間を、すり抜けるようにして斬りつける。
「(まってろ、オレたちは必ずっ…!)」
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