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Nishijima side
君が俺のものになってから早くも一週間が経とうとしていた。
君との関係が変わったからといって、毎日の生活が変わるかというとそんなことはなくて。
ただでさえプライベートに気をつけなければいけない俺たちにとって、デートなんて今のご時世、そう簡単にできるものではないわけで。
西LINE)みさこー。
宇 LINE)んー。なにー。
反応薄いなー。忙しいのかなぁ。
西LINE)何してるー?
宇LINE)取材の撮影中ー。今は休憩だけど。隆弘は?
やっぱ、仕事中だったか。あー。。。みさこにあいてー。。。
……そうだ!写真送ってもらおー。
でも、シャイな実彩子のことだからそう簡単には送ってもらえないしな...
西LINE)どんな衣装着てんのー?
宇LINE)えっとね、花柄のワンピースだよー。
送ってこないか...
西LINE)えー、どんなのかわかんない。もっと詳しく教えて。
来い… 来い… 来い…
宇LINE)んー。なんか隆弘、企んでる?笑
ば、ばれた…?!
西LINE)何のことかな?
宇LINE)あ、隆弘今日オフだったもんね。寂しいのー?笑
くそ。完全に馬鹿にされてる。遊んでる、実彩子のやつ。
ここはひとつ、正直になってみるか。。。なんか、ほんと実彩子不足でぶっ倒れそう…
西LINE)そうだよ。寂しいんだよ、俺。みさこに三日間も会えてないんだもん。せめて顔くらいみたいなー…。
もう、プライドなんか捨てたわ。みさこが見られるならそれでいい…。
宇LINE)ごめんね隆弘。じゃあ、この仕事終わったら隆弘の家いってもいいかな?
え、来てくれんの?? うっわ想定外。ちょー嬉しい。
西LINE)まじで!?もちろん大歓迎!!待ってるね!仕事頑張れ!
送った後でさっきまでのトーク画面を眺めてみる。なんか俺、単純だな…笑
でも君に会えると思ったら、疲れも不安も何もかも吹っ飛ぶんだ。
俺のつまらない毎日も、君のおかげで楽しくなれる。
君は何にも代えがたい、大切な人。愛しい人。
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