決心

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Uno side 君が連れてきたところは、街から少し離れた丘の上だった。 海越しに見える綺麗な夜景が心に染み渡る。 『特別な場所』 そう君が教えてくれた。 君の特別な場所。それはきっと、君にとって大切な場所。 そんな特別な場所に私を連れてきてくれたことが嬉しくて。 君の言った通り空はとても綺麗で、今夜も星たちがとても綺麗に輝いている。 君のここに対する思いを聞いてると、やっぱり君は私が好きになった『君』なんだって。 そう思えるんだ。 だけど... 宇「にっしーはどうして私を、そんな大切な、『特別な場所』に連れてきてくれたの?」 西「特別だから。」  「宇野ちゃんが大切な人で俺の中の特別な人だから。」 君の口から告げられたその言葉の意味を、すぐに理解するなんてできなかった。 だけど、頭で理解するより先に体がどんどん熱くなっていくのがわかる。 .......今までの『曖昧な気持ち』が君の言葉で『確信』へと変わっていったんだ。 「俺と付き合ってください。」 私は、君のその言葉を心のどこかで望んでたのかもしれない。
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