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仕事帰りに自宅マンション1階にあるコンビニに立ち寄るのが日課だ。
締め切りで忙しく深夜の帰宅になった。
編集者の仕事は常に締め切りとの戦いである。
来年30歳を迎えるこの身体にはかなり堪えるが仕方がない。
コンビニのカウンターに目をやると、この時間帯に必ずいるひどく無愛想な男。
無造作な黒髪、浅黒い肌、少し長めの前髪から垣間見える碧みがかった黒い瞳は深海を思わせる。
年の頃は20代後半?いや落ち着いて見えて実は若いパターンか?
バイトだとしたら大学生かもしれない。
買いだめはしない主義なのでコンビニは自宅の冷蔵庫ともいえる存在だ。
毎日と言っていいほどここで酒とつまみを買って帰る。
酒はビールかハイボール、つまみはあたりめかビーフジャーキーが定番だ。
ここまで読んで主人公は男だと思ってはいけない。
私はれっきとした女である。
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