最終章

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洞窟内へ 土地神たちが 妖剣 業火を封印し また 鬼に囚われていた 姫たち 数名 助けだし 奪われていた 財宝を 取り戻し 雷禅一行は 都へ凱旋しました。 都中 まさに 大騒ぎ 検非偉使の長に 全て 報告 雷禅たちは 邸に戻りました。 そこでは 美鈴姫 瑞江三位らも 従者共々 駆けつけて出迎え。 祝勝の宴へと。 二日後 弓月丸は 霊山 甲陽山へ 鏑矢を 補充しに。 また 力童丸も 一度 村へ戻り 姉たちの菩提に 報告。 雷禅は 戻ったのもつかの間 盗賊退治の再開と。 なんやかんやと 一と月経った 吉日 瑞江三位邸よりなんとも美しき花嫁が。 雷禅邸に 向かって。 そこでは 雷禅 美鈴姫の 婚礼の儀 美鈴姫の お嫁いりです。 都中 「なんて美しい花嫁じゃ」 「雷禅殿と美鈴姫のご婚礼、なんて華やかな」と 後々まで 語り草になりました。 家族同様の 弓月丸に 力童丸 祝宴の席で なんとも 嬉しそうな顔。 一方 かの豪傑 源 雷禅 なんだか 戦いに行く時よりも そわそわ 頼りなさげに 二人や 三位たちを 交互に見ております。  「大将、いつもみたいに、どしんと構えなよ」と 力童丸に 冷やかされる始末。 漸く 現れた 美鈴姫の美しさに 雷禅 圧倒され 言葉も出ません。 美鈴姫に「みなさまに挨拶なさいませ、雷禅殿」と小声で笑いながらささやかれ。 雷禅「みな、わしらのために集まってくれてありがとう!わしはこのような美しい嫁ごと出会えて本望じゃ」と いつもとは違う 小声でやっと言うや みな やんややんやと 大笑い! 雷禅 も それに つられて いつもの かんら!かんら!と やっと 高笑いとなりました。 平安異譚 源 雷禅の巻 完
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