最終章

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第十話 合体巨大鬼を倒したのも 束の間 次は 高き空から 矢が 雨霰のように 降ってきます。 「これは崖の上からではないな」と 上を見上げた雷禅 「どうも、空からです。見てください」と弓月丸 天空を指差し そこには 鷲のような羽をつけた 鴉天狗達が 上空から 矢を放ってきます。 「あれま、天狗達まで、操られてんかあ」と驚く 力童丸 山育ちの 義兄に 天狗の悪戯話を 聞かされていたが、このような集団攻撃 聞いたことなく 驚きの顔。 「なるほどのぉ余程、紅蓮鬼の 力、強いと見えるのぉ、違う種族の天狗まで使役しておるのじゃからのぉ」と 三人 矢を弾いたり かわしたりしつつ 会話を交わし が 防戦一方の 彼らでは ありません。 弓月丸 強弓 弧月を 引き絞るや 一矢 二矢! と 計六本の 矢を 高い空に 放ちました。 見事! 鴉天狗たち 射抜かれて 墜落してきます。 まさに 空飛ぶ小さな鳥でさえ 射抜く 弓月丸に かかれば こんなもの。 「やったね!弓月の兄ちゃん!」 弓月丸 笑みを浮かべながら なんと 墜落した 鴉天狗から 矢筒を 拾い集めて 自身の矢の補充にしています。 「弓月よ。助かったのぉ。こんな形で矢の補充ができて。かんらかんら!」 高笑いするは 雷禅 そして 一行は 川筋を また登り ついに 敵の本拠地らしき 洞窟の前までやってきました。 が やはり 門番の如く 立ち尽くす これまた 屈強な 二体の 真っ黒い鬼が。 「まさか、ここまで来る人間がいるとはな。がはは」 「ここに、紅蓮鬼とやら、いるのだな?」と 雷禅問わば 「我らを倒してからじゃ」と。。。 一戦交える ために 三人 構えた その時 なんと 洞窟の奥から 真っ赤な業火が!!
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