最終章

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紅蓮鬼の剣 業火の前に 名刀 吹雪を 折られた 雷禅 美鈴姫から もらった 守り刀で 一閃は凌ぐも 洞窟外へ飛び出し。 雷禅から 時を稼いで と 任された 二人 まずは 力童丸が 先ほど 戦った 合体巨大鬼の 振り回していた 金棒を 二本交差して構えました。 「次は小僧か、焼き払ってくれるわ」と 紅蓮鬼 妖剣 業火を鞘から 一閃 抜くや もの凄い火炎が 力童丸に 襲いかかりました。 ううぐあ~!と 二本の金棒を両方で構え交差して なんとか その業火の焔の一閃を 耐えた力童丸でしたが。 如何せん 金棒が どろどろに 溶けてしまい 次はあの 樫の棍棒を 構えるも これではまずい! 思った瞬間 第二刃 焔の流れが 襲いかかってきます。 その時 弓月丸 瑞江邸の黒い霧の結界を打ち破ったあの 鏑矢を 焔に向かい 放ちました。 おお 紅蓮鬼の放った 業火焔の流れは 消え去りました。 「ほお、そのような神の矢を持っていたか、しかし本数差ほどあるまい」とまた 剣を鞘に納め 陰気に笑っています。 その時 洞窟の外から ドスン ドスン と なにやら 重い音が響いてきます。 弓月丸 二本目の鏑矢を構えつつ また 力童丸も 山刀と棍棒を構え 洞窟外へ 後退します それを 余裕綽々 追ってくる 紅蓮鬼! そこで 彼らは 異様な光景を目の当たりに。 着物を肌脱ぎにして腰に巻き 雷禅が 相撲の四股を踏んでいます。 「やい!土地神どもよ、貴様ら、なんで斯様な邪鬼のさばらせておるのじゃ?帝に告げてかの地から、うぬら消し去ってもらうぞ」一声放てば 先ほどの 祠で見かけた 小さな老爺みたいな 影が 数名 地から沸いて出て 「それは困る。しかしわしらでは、あやつの妖力に歯がたたぬ故しかたなかったのじゃ」と。
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