最終章

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土地神を 四股で呼び出した 雷禅「ならばわしが力を貸すゆえ、やつの剣に対抗できる得物を出しやあ!」 事情を 飲み込んだ一同 弓月丸 力童丸 共に 紅蓮鬼の 動きを止めんと 構え。 紅蓮鬼は「ふっははは!腰抜けの土地神に何ができる。貴様らもろとも我が業火で焼き払ってくれん」と 妖剣 業火を また 鞘ばしらせました。 もの凄い勢いで 火炎が 放射され三名を襲うや その時でした。 ぴかっ!!! ガラガラガラん!と 雷鳴が 響き渡り 雷鳴が なんと 一振りの刀へ! 雷禅 それを 掴むや 紅蓮鬼の放った業火の焔を 真っ二つに 切り払いました。 「ほぉ、これならば、良さそうだのぉ、土地神どもよ、安心して見てるがよい」と 雷禅 雷から 現れた刀を 構えます。 一方 業火の焔を 何発も 放つも 敵を倒せない 紅蓮鬼 些か 頭に血が上ったようで 雷禅に 斬りかかってきました。 がきん! じゃきーん! 一合二合三合と 刃と刃が ぶつかりあい 雷禅の刀 妖剣業火に負けず渡り合ってます。 弓月丸 力童丸 二人 唖然 と成り行きを 見守るうち 敵 紅蓮鬼の異変に 気がつきました。 「御大将、あやつ身体が小さくなってまする」 その言葉を聞き雷禅「やはりな、紅蓮鬼とやら、勝負はついたようじゃの」 「なにをほざく、我が業火が敗れるわけがあるまい」と 余裕ない話し方に。 「紅蓮鬼、貴様は、妖剣業火に操られていただけの、只の鬼に過ぎなかったのじゃ」 「なんだと!わしが業火を操ってるのじゃあ」 「いや、貴様自身が強くなったのではなく、業火にとり憑かれ、力を得ていたのじゃ、見るがいい、わしの刀と交える度に貴様の体から妖力を剣が吸いとっておるではないか」
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