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Hidaka side
後「あ!そうだ!にっしーにこの街のこと案内してあげなよ!」
與「俺、暑いからパス」
伊「えー。しんちゃん行かないの?じゃあ、私もここいるー。」
宇「まったく笑。秀太とゆかりと日高くんは?」
後「私はこれから予定あるんで。」
末「ったく。言い出しっぺが行かないのかよ。まあ俺は、実彩子が行くなら行くけど。」
日「...案内する必要あんのか?」
全「えっ?」
伊「どういうこと?」
日「いや、案内したところでこれから、必要になんのかなーって思っただけ。
宇「まぁ、必要かどうかは置いといてこの街は小さいし、知ってる分には損はないでしょ。」
こいつにとっては...な。
日「まあいいや。俺も行く。」
宇「じゃあ、そういうことで。にっしー、行こ?」
西「うん。」
末「おい日高。行くぞ」
日「あ、おお。」
なんか、胸騒ぎが...。落ち着かねえ。
宇「ここは、八百屋さん。向日葵食堂の材料はいつもここで調達してるの。」
西「へー。そうなんだ。今度買ってみよ。」
末「西島って一人暮らしなのか?」
西「え?あ、うん。」
日「なんで?」
西「んー。家庭の事情ってやつ?まぁ、いろいろ。」
宇「そうなんだ。いつでも店きていいからね?いろんな料理食べてもらいたいし。」
西「ありがとう。」
家庭の事情...。それって本当なのか?
日「お前んちってどこら辺?」
西「んー。少し高い丘の上かな。そこから海が見えて気持ちいいよ。」
末「丘ってことは、街全体が見える眺めがいいとこだよな?昔はあそこでよく遊んだよなー」
宇「うん。誰が一番早く坂を下れるか、とかね」
末「そうそう!千晃が張り切りすぎて顔面から思いっきり転んだんだよなー」
西「あははっ!あ、そうだ。ここには僕達以外に小さい子供とかいないの?」
宇「えっと、川の近くに小さな学校があって、そこに小学生と中学生が合わせて30人くらいいるかなー。」
末「高校生は、食堂にいた奴らで全員。あ、ゆかりはこの街には住んでないから正確に言うと西島合わせて6人だな」
西「へー。同級生はあれだけなんだ。だけど意外と小さな子はいるね。」
宇「うん。賑やかで楽しいよ。運動会とかはうちらも参加するから笑」
末「西島は子供、好きなのか?」
西「うん。まあ。」
街全体が見渡せる丘の上...。子供に興味...。たまに見せる冷酷な目...。
一体こいつは何を考えてる? 何を...するつもりなんだ?
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