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Nishijima side
本当にここで生活してやつらの情報は入ってくるのだろうか。
そんな疑問を抱きながら、ここの街並みを偵察する。
この街を見ていると、ここの人たちはいい人なのだと、ろくに人と関わったことのない俺にもよくわかる。…………ただ一人を除いては。
末「西島って一人暮らしなのか?」
西「え?あ、うん。」
日「なんで?」
西「んー。家庭の事情ってやつ?まぁ、いろいろ。」
そう、適当に流せば今までは乗り越えられてきた。
今回も俺のことを心配してくれたり、そうなのかと納得してくれた。
しかし、こいつだけは違った。
日「お前んちってどこら辺?」
ー何かを探っている
小さい頃からいろんな訓練を受けてきた俺の勘が、そう囁く。
少し高い丘の上。そう答えた途端に黙るこいつ。
何かに気付き始めていると、そう思った。
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