12人が本棚に入れています
本棚に追加
Sueyoshi side
西島が転校してきてから俺たちの生活に、また一つ共通の話題ができみんな楽しそうだった。
もちろん俺も男友達が二人しかいなかったから嬉しかった。
みんなもそう思っていると思う。
珍しく日高が男にも話しかけてるから。
だけど、いつものふざけた日高とは違う雰囲気に、少しだけ違和感を感じたのは気のせいかもしれないけれど。
末「なぁ、日高。」
日「ん?」
末「...何考えてんのか知らねーけど、なんかあったらいつでも言えよ。」
日「え?おお。」
日高が何を考えてんのか。それは本当にわからない。だけど、何か悩んでるなら力になりたいと、そう素直に思った。
だけど、日高の考えを知り、それが真実だと分かったその時から、
俺たちの絆が、街が、壊れていくことになるとは、ここにいる誰もが、知るよしもなかった。
………たった一人を除いては。
最初のコメントを投稿しよう!