読めない奴

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Sueyoshi side 西島が転校してきてから俺たちの生活に、また一つ共通の話題ができみんな楽しそうだった。 もちろん俺も男友達が二人しかいなかったから嬉しかった。 みんなもそう思っていると思う。 珍しく日高が男にも話しかけてるから。 だけど、いつものふざけた日高とは違う雰囲気に、少しだけ違和感を感じたのは気のせいかもしれないけれど。 末「なぁ、日高。」 日「ん?」 末「...何考えてんのか知らねーけど、なんかあったらいつでも言えよ。」 日「え?おお。」 日高が何を考えてんのか。それは本当にわからない。だけど、何か悩んでるなら力になりたいと、そう素直に思った。 だけど、日高の考えを知り、それが真実だと分かったその時から、 俺たちの絆が、街が、壊れていくことになるとは、ここにいる誰もが、知るよしもなかった。 ………たった一人を除いては。
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