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(次は兼久中学か、準決勝の試合観た感じだと……今までみたいに簡単にはいかないかな)
勝利の余韻もそこそに決勝戦のことを考え始めた智也。
智也は準決勝第一試合で行われた兼久中学サッカー部の試合を思い出していた。
スコアとしては2対0と圧勝というほどではないが、相模や菅野を擁する守備陣は今大会無失点という結果に相応しい鉄壁ぶりだった。
(センターバックの相模さんとキーパーの菅野さんか……個人のとしてみたら多分郡選抜の中でも上位なのかな?……でも飛び抜けた印象はないな)
兼久中学サッカー部の守備の要である2人のうまさは、智也が感じたのは朝陽中学サッカー部の牧島レベル。
要するに一対一に持ち込めば問題ない。
しかし、2人に限らず兼久中学サッカー部の強みは連携された守備陣だ。
(多分俺に対しては最低でも常に1人、フォローに来る選手を合わせたら2人はついてくるはず……いつも通りでもどうにかできる自信はあるけど、今回は県大会の事もあるしいろいろ試してみよ)
頭の中である程度シュミレートする智也は、そう結論付けると、休むことに集中し始める。
1日で2試合するこの大会では、休むことも重要なことなのだ。
(とりあえず今はゆっくりと休んで、昼からの試合ではまた頑張ろう)
軽く足の筋肉をほぐしたりしながらゆっくりと体を休めていく。
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