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バタンッ──!
突然、車のドアの締まる音に驚き貴志が振り返ると、車の屋根に寄りかかり不敵な笑みを浮かべながらこちらを見据える晴樹がいた‥
「俺とやりたいって?
どこのバカだよ?‥あ?」
晴樹はそういいながらゆっくりと歩き、貴志の前に立ちはだかり月華のメンバーに視線を流す…
そして加藤に焦点を絞った
「あぁ‥‥
お前か‥‥‥‥フンッ‥‥」
「──…っ!?」
頭から足先を眺め鼻で笑う晴樹に一瞬で加藤は腹を立てた。‥
ただ‥嫌味に笑うその表情も悔しいかな…すごく格好よかった──
‥絶世の美男美女コンビか…笑わせやがって〰〰っ
額に青筋を立てる加藤を晴樹はさらに煽り始めた‥
「お前‥すげぇ顔に
滲み出てるな‥‥
単細胞ぶりが‥‥‥‥」
「んだとっこのやろ!!」
決めた!コイツ絶対ボコる!!!
怒りに任せ揺るぎない決心を固める加藤を晴樹はあっさりコケ落とす‥‥
「フン!‥一筆書きで書いたような簡単なツラしやがって‥‥‥テメェの脳みそも簡単な作りしてんだろ!?
‥ところで、お前‥‥
眉毛、どこに落としてきたんだ?
ちゃんと、名前と住所貼っとかなきゃ誰も届けねぇぞ?」
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