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「違うって何が?」
「大ちゃんは友達だも‥」
「じゃあ俺は何だよ?//」
‥//俺はお前のなんなんだよっ!?
晴樹は胸を疼かせながら答えを待った‥‥
「兄さん‥」
「は?」
「兄さんだも!
苗の足なが兄さんだも!‥ぅぅ‥他にいないも‥‥
苗の足なが兄さんは兄さんしかいないも゛‥‥ぅぅ」
──…っ……
‥こいつっ──!?
「俺は兄さんじゃないっ!!」
「え‥」
晴樹の否定に苗はショックを隠せない
「兄さん、…っ…酷いよっ……」
苗は再びシクシク泣き始めた。
‥酷い!?どっちがだ!?
クソッ!──
泣きたいのはこっちだ!このバカ女!!
夏目は友達だとハッキリ言う苗に少しでも期待した自分が惨めになった。
目の前で自分を必要だとシクシク泣く苗を可愛く思うが、必要性の意味が違う。
晴樹は頭を掻きむしり強い溜め息を吐いた
「はあ…っ‥冗談だよ‥‥
困ったことがあったら頼ってもいいから‥‥‥」
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