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晴樹は苗に飲み物を差し出して隣に腰掛けた。
「兄さん、もうちょいで終わるから歌うやつ決めといて!!」
画面を杭入るように見つめピコピコゲームをする姿がけっこう可愛い‥‥
苗はソファの上に正座をして、画面の中の主人公がジャンプする度に自分も微動していた‥‥‥
「ょしゃぁーー!!」
気合いの入った声と同時に画面の中では旗に捕まる
ヒゲの主人公と花火が打ち上がる‥
「兄さんは何歌うのさ?」
ゲームで高得点を打ち出した達成感でイキイキとしながら苗は聞いた。
「福山でいく‥‥」
「お、なに!?中々やるな!!じゃあ、あたしは‥‥と……アニソンにしょっと‥‥」
何となくムード系の歌は歌っちゃイカン!!‥
本能でそんな警笛が鳴っていた‥‥‥
そして、苗はアニソンを熱唱しはじめる。
「ウィーアー、ウィーアー、ウィーアッ!」
…っ…なんか異様に上手いな‥‥
合唱団なみの発声力で微妙にマイク調整する苗に晴樹は感心していた
そして、晴樹はサラリと福山を歌いこなした。
「ムム‥‥
兄さん‥中々やるじゃあないか‥‥‥」
悔しそうに声をかける苗に晴樹はフフン!‥と鼻で笑い返していた。
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