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だが、さすがにたった二人きりでのカラオケは中々辛いものがある。
喉の悲鳴を聞きつつ晴樹は思った‥
‥何やってんだ俺!?‥
苗も限界がきているのか、頻繁に飲み物で喉を潤しながら歌を歌っている。
「苗、‥ちょっと休憩しよう」
晴樹の言葉に苗は素直に従いマイクを置いた。
晴樹はカラオケ画面をテレビに変えてリモコンでチャンネルを操作する。
テレビにはヤケに鼻にかかった声で女子校生に尋問するおいちゃんが映ると突然、場面は切り替わり
『ぁ、ふぅん』
とスピーカーから悩ましいボイスが響いた‥‥
テレビに流れた大人な映像に晴樹は慌ててチャンネルを変えまくる。
やっとまともな一般番組に辿りつき、ホッとしながら画面を見ていると外人さんの、熱烈なラブシーンがアップで映っていた。
丁度、土曜洋画の盛り上がりのシーンのようだった。
仕方なく黙ってそれを見たがAVよりもはっきり言ってなまめかしい。
晴樹は画面のまったりとしたディープなキスシーンに困惑しながら苗に目を向ける。
苗は画面に食い付くように見入っていた‥
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