13人が本棚に入れています
本棚に追加
・
‥はぁ‥やっぱ、外人さんはスタイルよくて絵になるなぁ///‥
この人、不二子ちゃんみたいだ!
不二子ちゃんは苗の憧れの人だった‥
晴樹は洋画に夢中な苗を確めて、再びテレビに目を向けた。
画面の中では獣のような接吻を繰り返し、衣服を脱がし合う男女が暗闇の中、綺麗なシルエットで映っている。
‥しかし、普通の映画のくせに‥なげーラブシーンだな…
晴樹はソファの肘掛けに手を置き頬杖つく。
半分呆れ顔で見ているとふと、一番思い出したくない出来事が晴樹の脳裏に蘇っていた。
『しかし、なげーちゅぅだなぁ』
バカップルの行動を逐一、観察していた貴志の言葉‥‥
‥‥‥
こんなキス……してたのか?
「──っ…」
再び夏目に対しての怒りが沸き始めた。
目の前に映る裸の二人の影に、どうしても苗と夏目を重ねて見てしまう
‥だめだ‥‥見たくない…っ
晴樹は頬杖ついていた手で目を覆う。それでもスピーカーからは愛を囁く声と舌を絡め合う音が響いてくる‥‥
──クソッ!‥堪んねぇ!!
「苗ッ!」
「……なに?」
最初のコメントを投稿しよう!