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答えに辿り着いた麒縒の頭を片手で撫で、ニヤリと笑う。
(嫌な予感……)
そう思った瞬間、強い振動が麒縒を襲った。
「あぁッ!?」
「ふふっ……」
新しく砂利を引いたばかりの道を走り出したからだ。新しいという事は、引かれている砂利の粒はまだ大きい。そんなところを走れば、いつもより激しく揺れる。当然、媚薬が効いている麒縒にとって、この上ない苦痛になるわけで。
もちろん、朧はわざとこの砂利道を選んで走っている。理由など分かりきっているもので。
「なんで、こんな……!」
「いつもより強力なやつだからな?。あぁ、持続時間は短いから安心しろよ?」
「どこに、安心要素が、あるんだッ……!」
不規則な振動に振り回されながら話す麒縒。揺られる度に小さく甘い鳴き声が漏れている。
「はぁ……仕方ないな」
麒縒の様子を見た朧はため息を吐く。その口元は笑みを浮かべていた。
そして、ゆっくりと車を道端に寄せて止め、エンジンを切った。
「おいおい……そんなに気持ちよかったのか?」
「……ッ!」
シートベルトを外した朧は麒縒に身体を向け、少し驚く。媚薬は予想よりずっと強い効果を発揮していたらしい。
「だれの、せい……だッ……!」
「あぁ、俺のせいだなw」
潤んだ目で睨まれても効果は無い。むしろ、朧は麒縒をメチャクチャに抱きたくなっただけだった。
「煽ってんのか?」
「は……?」
「ま、いいけど? お前がなんて言おうと、1発ヤるから」
「……ッ!?」
ビクッと震えた麒縒を見ながら、朧は舌舐めずりした。こんな美味そうな獲物、逃す訳が無い……と。
「お、おいッ……!?」
「おあずけは、無しだぞ?」
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