Chapter 4 眠気覚ましのコーヒー

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「……ん? 高速乗るのか?」 「まぁな」 先程の怒りはどこへやら、朧を見ながら首を傾げる麒縒。それを横目に、朧は減速しながらETCレーンを通り抜けた。 そのまま、加速車線で一気に速度をあげ、本線へ合流する。 「さて、俺の可愛い麒縒君にQuestion」 「……あんだよ」 「高速道路には2つの種類がある。その2つとはなんでしょう? そして、今走っているのはどちらでしょう?」 「……お前、オレを舐めてるだろ。高速自動車国道と自動車専用道路。んで、今走ってんのは高速自動車国道だ」 「お、正解w」 「ふん」 突然の朧の問いにニヤリと笑いながら答える麒縒。その視線は外を向いているが、楽しそうだ。 ちなみに、可愛いと言われたことに対してはスルーしている。 「んじゃ、第2問。ここの法定速度は時速何km/hだ?」 「100km/hに決まってんだろ」 「流石だなw」 当たり前だ、と楽しげに答えた麒縒を見ながら、朧は微笑む。 「なら、これはどうだ? 一般道路では、免停になるのは30km/hオーバー。では、高速道路では?」 「40km/hオーバーだろ?」 「お? よく知ってるなw」 そう言いながらアクセルを踏む朧。速度を示す針はゆっくりと右にずれていく。 「捕まんなよ?」 「そんなミスをするとでも?」 「だなw」 どんどん流れていく景色を眺めながら笑う麒縒と、相変わらずアクセルを踏み込んでいる朧。 垣間見えるは、互いを信頼するその顔で。 To be continued……?
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