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私は、働くことができるのだろうか。
時間を守ることがなぜだかできないのも理由のひとつとしてあるけれど
親曰く「つまらないことを続けるのが苦手」らしい私が、毎日続けられる仕事とは何か、親と討論をしながらたどり着いた結論は「私は働くことができない」というものだった。
初めは文章に関わるのが好き、特に読むことが好き。そして、それなりに国語の知識もある。ならば、校閲が向いているのではないか、で終わるはずだった。
しかし、そこで親が余計なことを言ったのだ。
「校閲、出版社か…東京になるね、行ってらっしゃい」
あたかもそれで決まりのような言いかただった。
私は、親のこういうところが好きではない。決定もしていないのに、決まっているふうに言う。決まっていないはずで、可能性の一部分を見出しただけのはずなのに。
それで決まり、みたいな言いかたが嫌いだ。
そしてそこに、もう一言付け加えた。
「地震、気をつけてね。」
行くことも、その職に就くことも決まっていないのに、行くことになる体で話される。
しかも災害のことを言う。
地震で自分が死ぬとは思っていないし、仮に行ったとして地震に遭わないと言い切ることはできない。
だけど、私個人は
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