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「あーー、どうしてこうなったんだろうな」
俺、23歳二ート。
たまたま今日はゲームを買いに来て、たまたまこの横断歩道を通りかかった。
そしてたまたま見つけた。
赤信号の中、ボールを追いかけて飛び出していく、赤い髪の少女を。
特に考える間もなく、俺は少女を突き飛ばしていた。
もしかしたら、これもたまたま身体が動いただけなのかも知れない。
走馬灯なんて見えなかった。
ここまでの人生、つまらなさすぎて、何も思い出せなかった。
間もなくトラックがぶつかる。
身が捻じれ、骨が砕け散る音。
激しい衝撃で俺の身体は宙に浮く。
そして宙に舞いながら言ったのが、先の台詞である。
まぁいい、こんな俺でも最後にゃ人のために死ねる。
ゴシャッ
飛び散った脳漿が少女の顔に振りかかる____と同時に、死体とともに少女が消えた。
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