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一瞬で僕の視界は焦点を失いぼやける。
「ハ・・ハ・・」
そしてなぜか呼吸がしにくい・・ぼやけた視界に幾つかの空き瓶が見えた・・あれは薬のビンだな・・
そうか・・僕は今自殺しているんだ・・
そう思えば記憶が鮮明になっている・・
そう・・僕は自殺した。
同級生による執拗ないじめが原因だった・・いや・・少し違うかな・・・・それは原因の一つだ。
決定的なのはあの事だった・・・
あの日・・僕はいつものように同級生にいじめられていた・・場所は理科準備室・・そこで裸にされて体をアルコールランプであぶられていた・・
そこへ理科の先生に言われて器具を取りに来た彼が入ってきた・・
僕の親友が・・
僕の惨めなその姿を見た親友は・・・何も言わず・・器具を取ると黙って出ていた・・・
僕と目が合っているのに・・・彼はその目をそらした・・僕はこの時に現実に気がついた・・・
そうか・・・僕は一人なんだ・・・
次の日に僕は自殺した。
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