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「お待たせ。これがあなたの制服。
エプロンの付け方は後で教えるからとりあえずシャツとズボン履いてきてくれる?」
ありがとうございます、と制服を受け取って
更衣室はキッチン裏だと教えてもらいキッチンを通って更衣室に向かった。
コンコンコン
「はーい」
更衣室のドアにはカギが付いていてとりあえずノックをしてみる。
と、中からそう返事が返ってきたので少し安心した。
「おはようございます
あれ、新しい子?」
ドアを開けてくれたのは私と同年代ぐらいの男の人で私服姿の彼はいかにも大学生って感じだ。
いつも誰かが来た時は挨拶をするんだろう。
そう自然に挨拶をした彼は見たことのない私に戸惑っている。
「あ、橘 菜乃花です!よろしくおねがいします!」
「ふふ、よろしくおねがいします」
自己紹介はいつだって緊張する。
そう少しどもりながら挨拶をすると彼は緊張している私を安心させるかのように笑顔を返してくれた。
はじめに会った人が怖い人じゃなくてよかった……。
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