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「何か困っていることはないですか?聖書からお答えします」
「‥え!?」
玄関先には誰もいない、目線を下にやるとアレ!?
小さな男の子がネクタイ締めてスーツ着てる
「クリスチャンのヒロと申します よろしくお願いします!」
笑顔のヒロは13歳かわいいサル顔の子だ。女の子っぽいほくろが目下にある
「牢屋にいる受刑者を更生させるのに使われるのでしょう聖書って」
足音もたてず顔をのぞかせるトキワさん
「みっちり調教してやって…っこのバカ犬に(強調)…っ!」
デビルトキワさんへ巨大化する迫力にのまれるヒロ「わ・わ・わ」トキワさんにいわれるままに中に入る
暗い玄関から通路をまっすぐいくとリビングだ、フローリングの部屋で向かって左がキッチン 右が窓側、キッチン近くに木製のテーブルが置いてあって広い部屋の中央にはテレビと白いソファーがある。いたって普通の造りに普通でないものが置いてある
「犬を飼われているんですか ここってペット可のマンションでしたっけ?」
「コイツの家よ(犬小屋)」
「ムチに首輪…」屈辱のエサ用おぼんで残飯を犬食いするプライド0の犬クスミダ
スワンおまるでトイレする(自分で掃除する)
「聖書のレッスンができますけど、奇跡は起きないですよ、結局、ドロくさい努力が必要なんです」
「私はコイツを社会復帰させなきゃならないの、でもウマくいかない…」
「クスミダさんはどう思っているんですか?」
「俺はトキワさんの犬、トキワさんの命令には絶対服従だ」
「こういうヤツなの」
ヒロは次回訪問の約束をすると出て行った。
「迷惑なヤツだ」
「ここに居座っているオマエの方が迷惑だ」
「さすがっ!冷たくて鋭いスリリングな女性を演出する仕事術!…」
怒るのもバカバカしい、いつも伏し目がちなトキワさん
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