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「ぐっ」
頭に鋭い痛みが走る。
そろそろ立っているのも限界だ。色々と問い質したいことは山のようにあるが、今は全部あと回しだ。まだ、肝心の一言が聞けていない。それまでは絶対に倒れるわけにはいかない。
「どうなんだ、ぴのきお!俺達はクリアなのか、そうじゃないのか。はっきりしろ!!」
ぴのきおはやっと欠損してる箇所を探し当てたようで、そこを手で塞ぐと、ただちに身体の向きを半回転させる。真司に背を向けたまま早口に言った。
「もー!分かったよ、分かったってば!ちゃんと謝ればいいんでしょ!?はいはいゴメンナサイ。そしてこれにてゲーム終了!第2のゲーム、ロシアンダウトを勝ち抜いたプレイヤーは――」
……プレイヤーは?
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