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こうして僕はその答えを知るために、自ら心理学の世界へと傾倒していく。心理学に関する書物はあらかた読み尽くし、今となっては人の考えてることが手にとるように読み取れる。
しかし、母が僕を避ける理由だけは依然として分からないままだった。
やはり知識だけでは限界がある。母の感情を解き明かすには、なるべくあのときと同じような状況を作りださなければならない。
僕はこれから自分のやろうとしてることが、人として間違ってる行為だとは微塵も思わなかった。むしろ、ドキドキしてたくらいだ。
ターゲットは母と同じ女性。それも比較的若い中学生や高校生に的を絞った。僕は母に似て虚弱体質なのか、生まれつき身体が弱い。よって、力で抵抗されるといささか分が悪いのだ。
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