661人が本棚に入れています
本棚に追加
/733ページ
ここはいったいどこだろう?
知らない場所のはずなのに、この場所には初めて訪れたような気がしない。むしろ、懐かしささえ感じる。
辺りを見渡すと、鬱蒼とした木々が立ち並び、地形が斜めに傾いている。ここはどこかの山奥なのだろうか……。
真司はとりあえず上の方へ登ってみることにした。程なくして開けた場所に出る。
「なんだ……これ」
目の前には言葉では言い表せないような光景が広がっていた。
「なぜ、こんなところに■■■が?」
自分は何かとてつもないものを見ている。だけど、それが何なのかは目では見えても、頭で理解することが出来ない。
その光景に見入っていると、■■■から人らしきものが出てくる。
誰だろう。こっちに近づいてくる。
よく分からないけど、あれはヤバイ。本能が告げている。心臓も早鐘を打ち始める。早くあれから逃げないと。
素早く身を翻すと、真司は来た道を引き返そうとした。しかし、足を早く動かそうと思えば思うほど体は前に進まない。
なんで進まないんだよ!くそっ!早くしないと追いつかれる。
最初のコメントを投稿しよう!