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「なあ、真司。美代奈のやつなんだかフラフラしてないか?」
「ん……?って、おい!誰だこれを買ってきたやつは!」
「あっ、真司さんそれあたしが買ってきたんです。そのチョコお酒入ってて美味しいですよね」
「そうじゃない!美代奈はたった一滴のアルコールで顔が真っ赤になるやつだぞ!」
「またまた真司は冗談がうまいなぁ。今時そんな漫画みたいなやついないだろ」
「バカ野郎。達也は知らないからそんなこと言えるんだ。俺なんて昔それでひどい目に――」
ズドーン!
「キャーーー!真司さーん!」
「真司ーーー!」
「ウヒャヒャヒャヒャ!どうよ真司。美代奈ちゃん特製、必殺スクリュー背負い投げ・改の威力は!」
「……どうしましょう、達也さん。真司さん息してません」
「真司!気をしっかり持て!今から人工呼吸してやるからな!」
もう、嫌だこんなの……。
かくして、真司達の楽しそうで楽しくないデンジャラスな宴はこのあともしばらく続いて、時刻は夜の12時に差しかかろうとしていた。
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