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「ここは、どこだ……?」
黒一色だった景色に、白い色が少しずつ広がっていく。
真っ白な部屋の中に誰かがいる……。
「ヤッホー!真司クン。ごめんね。せっかくいいところだったのに邪魔しちゃて」
「ぴのきおー!!」
真司はぴのきおの姿を認めるや否や、大声を上げて走り出した。右腕を大きく振り上げると、ぴのきお目掛けてふり下ろす。
「おっと」
しかし、そんな単調な攻撃がぴのきおに当たるはずもなく、拳は虚しく空を切る。
「そんなに邪魔されたの怒ってるの?だからごめんねって謝ったじゃん。ふふ、それともこのあと暗がりでエッチなことでもするつもりだった?」
真司はぴのきおの安い挑発には乗らず、再び拳を構える。
ぴのきおがピシャリと声を張り上げた。
「おっと!ボクが前にチップの話をしたことをもう忘れたかい?ボクに指一本でも触れてみな。キミ……死んじゃうよ?」
放たれた拳がちょうどぴのきおの鼻先まで、あと1cmのところで停止する。
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