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第3のゲーム~スクエア~
今回のゲームは有名なゲーム理論の一つ「囚人のジレンマ」と都市伝説で有名な「スクエア」を複合させたゲームです。
一応、本編でも説明はしますが分かりづらいと思いますので、実際にググることをオススメします。
ここでは「スクエア」のみ簡単に解説します。
ある大学の登山サークル5人組が猛吹雪の雪山で遭難してしまいます。途中、5人のうち1人が運悪く死亡。直後、4人は山小屋を発見し、仲間の死体とともにそこで救助を待つことに。
だが、部屋は真っ暗で何も見えないし、暖をとることも出来ない。このまま寝たら死んでしまうと考えた4人は『ある方法』で救助が来るまで耐え凌ぐことにした。
その『ある方法』とは4人が部屋の四隅に1人ずつ座り、壁伝いにまず左上にいた人が左下の人を起こしに行く。そしたら、左上にいた人はそこに座る。
次は左下にいた人が右下の人を起こしに行き、同様にそこに座る。それらを繰り返して、何周もまわるというもの。
これなら寝過ごす心配もないし、自分が寝たら全員が死んでしまうという使命感に駆られ、最後までやり遂げられるはずと考え出されたものだった。
こうして、学生達は何とか救助が来るまで寝ずに済んだのだが、仲間の1人があることに気づく。
「この方法だと、最初に左上に座っていた人は既に左下に座っているので、右上の人は左上を経由しながら次の人を起こさなければならない。あの方法は5人いないと成立しないんだ」と……。
つまり、この話は死んだ仲間の死体が5人目として加わり、4人を助けたというものである。
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