彼氏はゾンビ

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その日は何だか疲れていた。 朝から仕事がハードで、立ちっぱなしだった。 蒸れたストッキングを脱ぐと黒パンプスの臭いが気になり、消臭スプレーをかけた。 恵子は25歳で会社に勤めて三年目だ。 恵子はスーツを脱いでシャワーを浴び湯船に浸かった。 マンションで一人暮らしの生活には寂しさを感じていた。 先日、大学時代からの彼氏と別れたばかりだった。長年交際していただけに喪失感や痛手は大きかった。 恵子はその寂しさを埋める為に仕事に没頭していた。 恵子は疲れ果てていたので、うっかり湯船に浸かったまま眠ってしまった。 お湯が冷めていくと目が覚めた。 15分程眠っていたようだ。 目を開けると、そこには、誰かが立っていた。 恵子はギヨッとした。
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