登場人物設定2

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登場人物設定2

☆人物設定 夏目漱石 本名金之助。鴎外をライバル視している、明治大正の文豪。江戸っ子で、癇癪もち。幼少のころから、様々な病気かかり、後年も胃潰瘍と戦いながら、次々と文学作品を生み出していく。酒は飲めなかったが、胃弱であるにもかかわらずビーフステーキや中華料理などの脂っこい食事を好み、療養中には当時、貴重品だったアイスクリームを欲しがり周囲を困らせた。当時出回り始めたジャムもお気に入りで毎日のように舐め、医師に止められるほど。 胃弱が原因で頻繁に放屁をしたが、その音が破れ障子に風が吹き付ける。漱石は、神経衰弱やうつ病を患っていたされているが、漱石の生涯および作品に対して如何に影響を及ぼしているのかが、精神医学者の格好の研究対象となっており、実際にこれを主題としたいくつかの学術論文が発表されている。 夏目漱石の作品には、順序の入れ替え、当て字等言葉遊びの多用が見られる。例「単簡」(簡単)、「笑談」(冗談)、「八釜しい」(やかましい)、「非道い」(ひどい)、「浪漫」(ロマン)、「沢山」(たくさん)等。「兎に角」(とにかく)など。「バケツ」を「馬尻」、「単簡」などは当時の軍隊用語である。 夏目鏡子 貴族院書記官長中根重一の長女。漱石とは対照的に、裕福でおっとり。5女3男の母。7人の子持ちの母は、現在でこそ大家族だが、明治当時では平均的。子供ほとんどは、癇癪もちの漱石ではなく、鏡子になつく。精神的に波の激しい夫を支え続けるが、放屁(へ)だけは我慢ならない。教師時代、松山、熊本、イギリスと連れ添っていく。江戸っ子の漱石は現地になじめないが、鏡子や子供たちはなじんでいく。. 名無権兵衛 自分のことを我輩と呼ぶ猫。夏目家にいつの間にやら居候している。猫の視点、漱石の人生をユーモラスに語る。 クロ     近所で一番強いおす猫 がてん型の車屋の飼い猫。とても乱暴者なので我輩は、恐れている。
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