第3章・太陽の護符

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 想作が美鈴のオデコの刻印に頬を寄せると、太陽の光が空中でハレーションを起こして目の前にソロモンの図形が映り、AL ShDI(エル シャダイ)の文字が微かに見えた。 「とにかく、強くなったってこと?」 「当然だ」  美鈴は想作の力強い言葉を聞いて、自分のパンツを穿いたジョーカーを睨んで右の拳を突き出して親指を下に向けた。 「確かに想くんのエネルギーを感じるよ」 「さっきの光の球体の輝きを浴びて、俺と鈴も新たな力を得た。これは偶然ではなく、星の巡り合わせなんだ」 「私の星座とか生まれた時間を聞いたのはそういう事だったのか?」  美鈴は想作も改めて変態だと思ったが、この非常事態には頼もしいパートナーであり、体の中心から湧き出るエネルギーがオデコの白丸とソロモンの刻印から放射されるのを感じた。 「パワーが増してるわね」 「ああ、射程距離が倍増した。ジョーカーはオールマイティだが弱点はある」  そのおっさんはといえば、パンツの穿き心地を確かめて「ハッピー」だとスキップして美鈴を揶揄っている。 「うん。これ最高」 「んな訳ないでしょ?持ち主がここにいるのよ。キモすぎる」 「というかお前ら、話し長すぎるぞ」  変態のジョーカーが太陽の神に選ばれた事を証明するように背中に輝く稲妻の焼印を見せて、全身の黒丸と白丸の刻印からビリビリと電磁波を発生させた。 『悔しいけど、スゴっ』と美鈴は唖然とした。
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