プロローグ・挟まれた死ぬ?

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「もちろん、俺といる限り死なせない。約束する」 「ハイハイ。それでこの痣がどうしたのさ」 「たぶん、チーム分けだろ」  想作はそう言って、バリケードの机をズラして近くに倒れている生徒の死体を調べてみた。すると、白丸の痣の者と黒丸の痣の者がいて、それもランダムではなく規則的に分かれている。 「別チームに挟まれたら死ぬってことだ」 「ハァ〜?もっと分かり易く説明しなさいよ」 「白丸の痣の者は、黒丸の痣二人に挟まれたら死ぬってことだ。これで理解したか?」 「いやいや、そんなこと有り得ないっしょ?」 「思い返してみろ。クラスの生徒が倒れた時、両側に生徒が居ただろ?しかも、ビリっと光が走ったのを見なかったか」 「自慢じゃないけと。全然、気づかなかったわ」 「じゃー、もっと前だ。今日のメインイベント」 「……皆既日食」 「それだ。この痣は太陽の刻印だ」  そう言われて美鈴は想作の頬の痣をよく見て、確かに丸い線で描かれた日焼けの焼印みたいだと思った。 「そう言えば、最初に倒れたの科学クラブのモバヤシだよ」
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