ヤクザな救世主。

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「…いい加減、離れねえと 犯すぞ。このアマ」 しびれを切らした鮫島さんが 少しドスの利いた声で呟く。 だけど…… そんなのお構い無しに 背中に腕を回したまま、 胸に顔を埋めた。 「…いいよ、鮫島さんなら」 「餓鬼が何言ってやがる 普通は怖がって暴れるんだよ」 「だって、知ってるもん 流れで襲うようなこと 鮫島さんがしない人だって事」 「…ほんと変わった女だな」 そう言ったあと、鮫島さんが どんな顔をしてたのか 部屋が暗くて よく分からなかった。 だけど… まるで壊れ物を扱うみたいに 優しく抱きしめてくれた。
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