私…ヤクザに恋をしました。

美希と私たち。

｢無糖の紅茶にします
甘いの飲みたくなくて…｣

私が答えると

｢じゃあ、私と同じね。ふふっ｣
奈瑞菜さんはカップを2つ取り
私の分も作ってくれた。

｢ありがとうございます｣

｢いーえ｣

そんな会話を交わしていると
眠そうに目をこする琴李ちゃん
ゲーム機片手の悠介

呆れた様子の
お兄ちゃんと美希が
リビングへと帰ってきた。

｢いただきまーす｣

奈瑞菜さんが
買ってきてくれたのは
ガトーショコラとマカロン。

美希も私も
夕飯前に食べたケーキのことを
すっかり忘れ、盛り上がった。