美希と私たち。

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「ふふっ。 当たっちゃったかしら? 里穂ちゃんと関わりのある 危ない仕事の男性なんて 私が知ってる限りは 鮫島さんしかいないもの。」 奈瑞菜さんは悪戯っぽく笑う。 「……変、ですよね 普通は怖がるべき相手なのに 好きになったなんて……」 「そうかしら 変だなんて思わないわよ 私が里穂ちゃんの立場でも 同じ気持ちかも知れないし… 嫌いな人に襲われそうになって 怖い時に助けられたりしたら 意識しないわけないじゃない。」 ハーブティーを一口飲んで 奈瑞菜さんは続けた。
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