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生徒会執行部は全員で十六人のメンバーで構成されていた。
国際コース、特進コース、普通科、中等部の生徒が一緒になって仕事をする。
毎期続投する生徒が多く、大きくメンバーが入れ替わるのは三年が引退する春だった。
俺が生徒会に立候補したのは、学校を良くしようとか、誰かの役に立ちたいとか、そういう純真な気持ちがあったからではない。
公募推薦入試で有名私立大学に合格した先輩の話が、あまりにも簡単に合格を手にしたかのように聞こえたからだった。
志望者の過去が重視される推薦入学では、生徒会活動やボランティア活動をしていることが当然のようにアピールポイントになる。
俺の成績は悪い方ではなかったが、それまで何もせずぼんやり過ごしてきたことに少し焦りもあった。
しかし人生そう甘くはないということに、わりと早い段階で気づく。
生徒会の仕事は思ったほど楽ではなかったのだ。そりゃそうだ、中等部高等部合わせて千人ほどいる生徒の代表を務めるのだから片手間でできるようなものではないのだ。
特に行事にバカほど力を入れていた白鳥学院の生徒会の忙しさは半端ではなかった。それはよその学校のヤツらの間でも有名だったらしい。知らなかったのはどうやら俺だけみたいだった。
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