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とはいえ企画としては毎年同じことの繰り返しだった。
高三は模擬店、高二はダンスや演劇、高一は縁日、中等部は合唱や展示をすとる決まっていて、あとは部員の勧誘を兼ねた部活動の出し物。二日目の夕方には、有志によるバンドライブなどもあった。
外部から見にくる人にとっては多分どれも新鮮で面白いものかもしれないが、在校生としては少しマンネリ化している節もあった。
そこで俺は今までにない何か新しい企画を立てたいと思った。
既存の企画だけでも十分大変だったが、自分たちの代で何か新しいことを始めたいと思ったのだ。
俺は友達や先生、生徒会のOBの意見をいろいろ聞いてまわった。初めは自分の考えに自信がなかったけど、いろんな人に相談すると、なかなかの手ごたえを感じた。
これはいけると思った。俺は早速生徒会会議で議題に上げた。
ところがだ。
会長、副会長をはじめ、同学年の役員の反応はあまり良いものではなかった。
そろそろ進路のことを考える時期だとか、忙しくてこれ以上の仕事は増やせないとか、もっともらしい反論ではあったが、それより以前に俺はちょっと思うところがあった。
夏休みに入る頃から、なんとなく同学年の役員が俺によそよそしかったのだ。
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