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「ルイ、そろそろ学校行かないと遅れるわよ」
彼女は瀬名ミキ。
半年前から付き合っているカノジョで。
独り暮らししている俺を起こしてくれるありがたい存在だ。
いつもこうして用意を急かすミキは、遅刻がちな俺のために毎朝30分早く家を出ているらしい。
朝の気怠さとは違った、体の重さを感じながら歯磨きを終えて学校へ向かう。
遅刻に間に合うバスに時間ギリギリ乗り込む。
それからバスに揺られること10分弱。
学校最寄りのバス停で降りようとした、その時、再び俺の身に異変が起きた。
昨日の夜も感じた体の熱っぽさ……。
立ち眩みのような、目の前が白くモヤがかかったような世界へと変わっていく……。
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