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「あ……やべ……立ち眩み………」
「ちょっと、大丈夫?
少しバス停の待合室で休んでいこう?」
立ち眩みと違うのは、一瞬でモヤが開けていかないところ。
モヤモヤとした視界に飛んでしまいそうな意識。
立っているのがやっとで、ミキに肩を借りて待合室へ連れて行ってもらう。
イスに腰掛けていると、段々と意識が混濁としてきた。
急にまた右腕の石のようなものが熱をもってきた。
それと一緒に声が聞こえる。
「西へ………
秘石を見つけ出せ………
見つけ出せば………
自ずと示さん………」
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