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一瞬で目の前の視界がクリアになった。
それと同時に右腕の熱も引いていく。
秘石って………なんのことだ?
「ミキ、悪いけど先に行っててくれないか?」
「いや、一人で行けるわけないでしょ?」
「うーん、なんて言うか……。
とりあえず大丈夫。立ち眩みも治った」
「だからと言って置いていけないよ。
遅刻よりもルイの方が大事なんだから」
困ったな……。
石を探しに行くうまい理由も思いつかなければ、どこからどう説明すればいいのかわからない。
そもそも俺はどうして本当に石を探さなくちゃいけないんだ?
その答えが出てこない。
きっと理由なんかない、それは直感的なもので。
どこからともなく使命感みたいなものを感じているから。
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