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現在地は、札幌市中央区近辺。
隕石の落下地点は南区のどこか森の中。
方角的には西ではないものの……。
南西ということであれば、あながち間違いとも言えず。
思い当たる節もないので、とにかく南区へ向かう。
「でもさ、近付けばわかるってどうわかるの?」
「それはわからないけど直感的なものじゃない?
こう、なんとなくそうだと思う方に行けばたどり着くしょ?」
「………適当ね。ルイらしいわ」
しっかり者のミキらしく、具体的な根拠がないと納得しない。
かと言って、あの声や感覚は俺にしかないので黙って付いてくるしかなかった。
どうやって探すのかばかり気にするミキに対して、俺はノー天気になんとなくわかるんじゃないかと答えていた。
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