1人が本棚に入れています
本棚に追加
何より窓ガラスが割れたことに気が動転して、そんな腕の汚れなんか後回しだった。
散らばったガラスを拾い集めていると、夜だというのに近所のおばちゃんが外に集まっているのが見えた。
パトカー、消防車、次いで救急車も走って行くのが見えた。
ただ事ではない何かが起きているのはわかっている。
でもそれよりも、割れた窓ガラスの修理費ばかりが頭をよぎる俺だった。
「あれ……へんだぞ……」
ガラスを片付けていると、急に体が熱っぽくなってきて目まいがしてきた。
その場に倒れるとそのまま意識が飛んでしまった。
最初のコメントを投稿しよう!