孤独な森の妖精

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森に射す光が影を造るの 私の居場所 揺れる葉の重なる音が聴こえる 鳥が飛んだのかな 泣くことも出来ずに 笑顔すら奪われ 「森を見守る」 それだけのために生まれたの 誰かと話したり 熱く抱き合ったり 私もしたいの もしも妖精じゃなければ 私が生を受けたなら 争ったり 比較したり せずに暮らしていけるのに いつも静かな森の中 小川の流れ耳すませ 水をすくい 口に含み 想い 目を閉じるの 外の世界に出て 空を飛び回って 使命を捨てて 自分の為に生きられたなら ぎゅっと手繋いだり 唇重ねたり 私もしたいの もしも妖精じゃなければ 私が生を受けたなら 戦ったり 嫉妬したり せずに暮らしていけるのに いつも静かな森の中 リスの足音耳すませ 木の実を摘み 優しく噛み 想い 目を閉じるの もしも妖精じゃなければ 私が生を受けたなら 仲間の為 愛の為に 捧げ暮らしていけるのに いつも静かな森の中 孤独を胸に押し込んで 落ち葉拾い 吹き飛ばして 今日も森を守る
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