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そして、現在に至る──
(なんでここに居る?)
体育館じゃないのか、記憶が全くない。
状況を把握しようと辺りを見渡す。
広い座敷にお膳が並んでいる。
(宴会?)
考えを巡らせようとしたが、猛烈な尿意に襲われた。
とりあえずトイレ──
座敷を飛び出してトイレを探す。
すぐにトイレのマークが見つかり、俺はトイレに駆け込んだ。
狭いトイレに小便器が三つ。満席だったが真ん中のひとつが調度よく空いた。
無駄に歩きにくい木のサンダルをつっかけ、俺は便器にたどり着き、チャックを降ろした。
(ふーっ、間に合った…………あれ?……ムけてる…………ラッキー!)
ふと、右隣の視線を感じ、右を向いた。
目が合う。見たことあるような顔なんだけど……
「よう、あゆむ!」
酔っ払った男は、気軽に声を掛けてきた。
「……たかし?」
「そうだよ。今日の出席者のなかで結婚してないの、俺とお前だけだってよ」
「え?」
「あーあ、30までに結婚する予定だったんだけどなぁ。気がつきゃ38歳かあ」
「……38?何いってんの?俺ら18だろ?」
「お?そうだった、そうだった。俺らは18。永遠の18歳。体は大人、頭脳は子供ってな」
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