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おじいちゃん達にお礼を言い、ゲストハウスに一度戻る。
近くにある巨大なモスクを見に行く為に、持って行く荷物を纏めてガイドブックを手に、ゲストハウスの階段を降りた。
そしてゲストハウスから出ようとした時。
「あっ!!!」と聞こえて来た。
ん?日本語?日本人?
私が声のした方を向くと…
「あっ!!!」
私も同じセリフを口にしていた。
そこにいたのは、ドバイからカサブランカへの飛行機で私の斜め後ろの座席に座っていた、オーラのある素敵な女性だった。
え!どうして彼女がここに??
彼女が私に言った。
「飛行機、同じでしたよね?」
「はい!同じでした!日本人だったんですね!」
「まさかここに泊まってるの?すごいねー同じホテルだねー」
「そーなんですか!?凄い偶然ですね!」
カサブランカにホテルやゲストハウスなんて、何百とあるのに。
あの、素敵なオーラを纏った彼女が、私と同じホテルを予約していたなんて!
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