144人が本棚に入れています
本棚に追加
/233ページ
再び車は走りだし、6時間くらいかけてやっとフェズの手前の町まで来た。
すると運転手が誰かに電話をかけ始めて、ジャパニーズがなんちゃらかんちゃらと言っている。
なんだか嫌な予感がした。
ドライバーが簡単な英語で「今から日本語が話せる友達が来る」と言う。
いや、そーゆーのいらないんで。
私はフェズのホテルを予約していない。
現地に着いてから探そうと思っていたのだが、恵子さんが砂漠の前にフェズに行っていて。
そこで恵子さんが泊まったホテルが安くて良かったと聞いていたので、私はそこに泊まろうと思っていた。
運転手に「ここのホテルで降ろして、日本語の喋れる友達はいらない」と言った。
でも運転手は「道が分からないし彼に案内してもらうよ」と言う。
はぁーめんどくさい事になりそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!